2019年8月10日

 東京女子体育大学ハンドボール部は、関東学生ハンドボール連盟1部リーグ(2019年7月現在)に所属。

歴史は長く、大学開学と同じ1962年に創部。同年に発足したハンドボール部は、1965年の女子第一回大会から全日本インカレに53回連続出場中で、優勝16回、準優勝も22回と、常に女王の座を争っています。関東学生リーグでは春秋リーグ戦通算42回の優勝をしています。

なお、1986年の第38回全日本総合選手権(現:日本選手権大会)では、日本リーグ勢を撃破して国内ナンバー1のタイトルも手にしています。

 現在では、日本リーグ選手をはじめ数多くの日本代表選手を輩出し、日本のトップ、世界の大舞台へも飛躍する選手も在籍するなど学生ハンドボール界を牽引する存在として注目されています。

今回は、東京女子体育大学ハンドボール部の魅力を探るため、監督と注目の選手3名に取材をさせていただきました。

【監督:八尾 泰寛(やお やすひろ)】

選手時代は、実業団チーム[中村荷役]で選手として日本ハンドボールリーグ優勝、全日本総合ハンドボール選手権 三連覇などで活躍。その後、指導者となり東京女子体育大学ハンドボール部のコーチ、監督をはじめ24歳以下の日本代表女子のコーチなどを務めています。

―――チームの方針や指導の仕方について―――

 チームの方針は、まず基本的に『選手一人一人が一年間の目標を立てる』ことから始めています。

それに伴い、当チームは部員数が多いため[選手グループ]と[育成グループ]に分かれ、その両者がしっかりと練習できる環境や各自の目標が達成するためにどうすればよいかを考え、一年間のスケジュール立てを行っています。

尚、チームのスローガンである『勇往邁進』を基に、一人一人が個人の目標に向かってひたすら前進するという環境の中で、お互いが切磋琢磨させれるようにはどうすればよいかを考えて取り組んでいます。

ハンドボールは『走る』『投げる』の要素が最も重要であるので、私自身の考えとしては他大学の相手チームや選手より、その要素が上回ることが出来れば試合の勝率を高めることが出来ると考えています。

その為、個々の基礎となる体つくりから技術をまずしっかり作り上げることがチームの戦力向上へと繋がると考え、それに伴った練習やトレーニングをするよう心掛けています。

 指導の仕方については、選手自らが主体的に考え、瞬時に自らの意見で行動するなど『選手に考えさせながら、まずやらせる』ようにしています。選手だけでやらせてみて、一回ぐらいは目をつぶり、ただどうしてもできない場合は、“できるようにするにはどうすればよいか”問いかけやアドバイスなどの助言をしています。

―――東京女子体育大学ハンドボール部のプレースタイルや今後の目標―――

 プレースタイルについては、一年ごとに選手が変わっていくため『東京女子体育大学ハンドボール部のプレースタイルは』と聞かれると非常に難しいですが、6-0ディフェンスを徹底した体制をとっています。

ハンドボールは点を取り合うスポーツである上に、それと同時にゴールを守り合うスポーツでもあるため

試合に勝つためには相手チームより失点を少なくすることが最も重要だと考えています

その為、チームのスタイルとしては『まずは失点を減らして攻撃に入る』、『攻撃では日ごろトレーニングしている個の力を発揮しながらコンビネーションやグループ戦術で得点を奪う』ことを心掛けて試合に臨んでいます。

 今後の目標については、大阪体育大学に負けているのでとにかく“突破”しないといけないというところで『インカレ優勝』を目標としています。

しかし、こちらがインカレ優勝、優勝と言っていても大阪体育大学はさらに上の目標として『日本選手権ベスト4』をおそらく目標としていると思うので、同じ目標にしなければこの目標は到達できないと選手達には伝えています。

また、今の東京女子体育大学ハンドボール部があるのは、今まで卒業された方々が頑張ってきてくれたお陰で今のチームがあると思っています。

私自身も練習指導や戦術などやり方や考え方が成長できたのも、卒業生のおかげだと感じているので、なんとか卒業生へ恩返しできるよう大阪体育大学を倒して優勝したいと考えています。

《注目の選手》

【主将】初見 実椰子(はつみ みやこ)選手

学年:4年 / ポジション:ポスト

出身高校:佼成学園女子高等学校

大松澤 彩夏(おおまつざわ あやか)選手 

学年:3年 / ポジション:右45又はセンター

出身高校:聖和学園高等学校

金城 ありさ(きんじょう ありさ)選手

学年:2年 / ポジション:右45

出身高校:佼成学園女子高等学校

―――ハンドボールはいつから始めましたか、きっかけは何ですか?―――

【初見選手】

中学一年生から始めました。きっかけは、進学した中学校のハンドボール部が強豪校であると聞いていたので、やってみたいと思い始めました。

【大松澤選手】

中学一年生から始めました。きっかけは、小学生時代に仲が良かった友達が小学生から始めていたハンドボールを中学生でも入部すると聞き、一緒に仮入部へ行った際に楽しかったので始めました。

【金城選手】

小学一年生から始めました。兄がハンドボールをやっていたので兄の練習や試合観戦に行った際に、監督さんから『ハンドボールを始めてみないか』と言葉かけていただいたのがきっかけで始めました。

―――東京女子体育大学ハンドボール部はどんなチームですか?―――

【初見選手】

他大学と比べると部員数が約60名と多いチームです。その為、卒業された先輩たちも数多く卒業してからも試合会場に応援に来ていただけことや、様々な形で支援に関わっていただいていところから“多くの方々から支えられているチーム”だと感じています。

【大松澤選手】

“日本一を目指すチーム”ということで練習は厳しいところはありますが、

他のチームよりも「縦の繋がり:先輩後輩との関係」だけではなく、「横の繋がり:同級生との関係」の両方を大切しているチームだと感じています。

【金城選手】

コートの外では、明るい人や真面目や人などみんな性格が異なりますが、コートの中となれば全員が目標に向けってどう課題を解決していくかと考えて実行していくメンバーで、主体的に行動できるチームだと感じています。

―――秋季リーグ戦、インカレに向けての意気込み―――

【初見選手】

秋季リーグに向けては、春季リーグ戦で全勝優勝を成し遂げず悔し思いをしたので、秋季リーグでは絶対に全勝して勝ちきれるよう、また大事な時に自分自身の仕事が出来るように頑張っていきます。

また、インカレでは日本一を目指し、キャプテンとしてチームを引っ張っていけるよう頑張ります。

【大松澤選手】

今までは試合経験が少なかったため、試合に出ていた選手に引っ張って頂いたことが多かったのですが、秋季リーグやインカレでは引っ張って貰うのではなく、しっかり自分のプレーを出していけるよう頑張ります。また、今度は自分が下級生を引っ張っていける存在となり、来年も見据えて全勝優勝できるようにして頑張ります。

【金城選手】

春季リーグは、全勝優勝を目指してやっていたのですが最終戦で負けてしまったので、秋季リーグではインカレの通過点として、リーグ全勝を目指して頑張りたいと考えています。

インカレでは、昨年もコートの中に出させて頂いたのですがそこで自分の思ったプレーが出来なかったという悔しい思いをしたので、今年こそはチームに貢献し大阪体育大学を倒して、優勝を目指して頑張ります。

―――大事にしている言葉・行動―――

【初見選手】

4年生として、キャプテンとしてやっぱりチームのみんなに厳しい言葉を言ってしまうことがありますが、言ったことに関してはまず自分自身がしっかりやり遂げることを心がけています。

行動としては、どんなに小さなことでも積み重ねていくことが、大きな結果につながると考えて行動しています。大事にしている言葉としては『自分が成長するとともに仲間の成長を助ける』です。

【大松澤選手】

自分の中で上手くいかなかった時期に上級生の気持ちを考えたらそんなプレーできないだろうと言われて

プレッシャーになった時期がありましたが、その時に山口先輩から『誰かのためじゃなくて、自分が成長するためにプレーすることが一番大事』と言われて少し気持ちが楽になり、気持ちを切り替えて頑張ることが出来たので、今でも考えが駄目になった際はその言葉を促してプレーするようにしています。

【金城選手】

私自身、以前は自分のプレーが出来た出来ない、チームが勝った負けたという気持ちで終わっていました。

しかし、中学の恩師から『これで満足していいのか、目先のことを考えてどうしたらもっと成長できるのかをしっかり考えろ』という言葉を言われてから、試合後は必ず自分のプレーを見直すようにしています。

――――ハンドボールの魅力とは――――

【初見選手】

ハンドボールはチームスポーツなので、自分が点を取るまでに仲間がいろいろ関わってくれて自分のシュートチャンスが出来たり、自分たちが作ったチャンスを仲間が決めてくれたりとか、またピンチな時でもキーパーが止めてくれたりなど、“一つのプレーにしても皆が関わってくるスポーツ”なので、そこが魅力であると感じています。

【大松澤選手】

ハンドボールは『空中の格闘技』と言われるように、バスケットボールでは接触したらファールとなるがハンドボールでは接触しないと止められないスポーツで、どのようにしたら相手を止められるのかなど“ディフェンスの駆け引き”が楽しいところです。

【金城選手】

ハンドボールは他のスポーツ競技と違って『走る』『跳ぶ』『投げる』すべての要素が必要となるスポーツで、“ダイナミックなプレーや地域によってハンドボールのプレースタイルが異なる”ところが面白いところです。また、観ている人、やる側やられる側もそんなプレーが出来るのかと驚かされることがあるところも楽しいところです。

【左から:初見選手・大松澤選手・金城選手】

《東京女子体育大学ハンドボール部OG》

後藤 秋穂(ごとう あきほ)】

東京女子体育大学→ミニミニ城西 立川北口店(20174月入社)

依田 ありあ(よだ ありあ)】

東京女子体育短期大学→ミニミニ城西 橋本店(20184月入社)

――――東京女子大学ハンドボール部で学び、どんなところで活かされているか―――

【後藤さん】

当時、部員数は60人近くいて、その中でも同級生は17人と多くいました。多くいる中で、色々な地方から来た選手や様々な考えを持っている選手たちが集まっていて、ハンドボールのやり方や考え方、方法もそれぞれ違っていて、その中で同じチームで一緒に過ごすことで大変ではありましたが、それでも“仲間との絆を築きあげていく”ということが学べました。

社会人となった今でも、家主様やお客様の対応などで壁にぶつかった時でも、学生時代に養ってきたことを活かして“諦めないで頑張る”ということに繋がっていると感じています。

【依田さん】

当時は、様々な規律がたくさんある中、自分一人で考え行動しなければならないことばかりで苦戦する時期がありましたが、学生時代の体験で学べたことは、社会人となった今“仕事において自分で考えて行動すること”や“社会人として必要となる上下関係や人間関係、マナーや言葉使い”などに活かされていると感じています。

―――後輩たち・同級生たちにメッセージを!――

【後藤さん】

“日本一”という目標に向け、私が4年生のとき1年生だった後輩たちが、ラストシーズンのリーグ・インカレとなるので、育成チームも選手チームも悔いのないよう試合に臨んで頂きたいです。

是非、私たちが達成できなかった“日本一”を達成して欲しいと願っていますので、頑張ってください!

【依田さん】

現在、プレーしている4年生が在学中の同級生となるので、練習だけでなく私生活においても一緒に多くの時間を過ごしてきた仲間なので、選手のことは良く知っています。

秋季リーグ、インカレと自分たちのプレーを出し切って、学生界最高峰のインカレで頂点になれるよう頑張ってください!

【左から:依田さん・井原コーチ・後藤さん】

《練習風景》

東京女子体育大学ハンドボール部の皆さん、取材のご協力ありがとうございました。今後の益々のご活躍を期待しています。

監督:八尾 泰寛

部員数: 56名

活動場所:東京女子体育大学体育館

活動時間:

月  16:30~19:30   火  16:30~19:30   水  14:50~17:50    木  16:30~19:30

金  16:30~19:30    土  13:00~16:00   日  9:00~12:00

主な成績・実績

2015年 学生選手権(準優勝)、春季リーグ (2位)、秋季リーグ( 優勝)

2016年 学生選手権(準優勝) 、春季リーグ(優勝)、秋季リーグ(優勝)

2017年 学生選手権(ベスト4) 、春季リーグ(優勝)、 秋季リーグ(2位)

2018年 学生選手権(準優勝)、春季リーグ(優勝)、秋季リーグ(優勝)

2019年            秋季リーグ(優勝)

≪取材日 2019年7月24日≫

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