2018年7月21日

 明治大学男子ハンドボール部は、“関東学生ハンドボール連盟1部リーグ”に所属。昭和13年の秋季リーグ戦で初優勝をし、現在までに4度のリーグ優勝を果たしている。最近では、2016年に春季リーグ戦で優勝をし、秋季リーグ戦で準優勝。また同年の全日本インカレでは56年ぶりに準優勝を果たすなど輝かしい成績を残してきたチームです。

 部員数は、選手23名とマネージャー2名で他大学と比べ少人数ですが、世代別の日本代表に選出された選手も在籍し、活躍をしております。

 

 

 今回は、明治大学男子ハンドボール部の魅力を探るため、監督・注目の選手・期待の選手3名に取材をさせて頂きました。

 

【加藤 良典(かとう よしのり)監督】

茨城県立藤代紫水高等学校→明治大学→日本体育大学大学院

 

 高校時代には、“平成17年度 全国高等学校ハンドボール選抜大会”で優勝を果たし、大学時代も“平成22年度 秋季リーグ戦”にて【敢闘賞】を受賞するなど、輝かしい実績を残しています。

 

--ハンドボールはいつから始めましたか?きっかけは何ですか?--

 地元が茨城県の守谷市という場所なのですが、とてもハンドボールの盛んな地域で、小学2年生の時に先輩に誘われて始めました。初めはハンドボールというスポーツを全く理解もしていない中でのスタートでした。(笑)

 中学も強豪校だったのでそのまま続けていきましたが、高校も強豪校に入ることができ、選抜優勝とインターハイ準優勝の成績を残すこともできました。

 

--監督に就任されたのはいつですか?きっかけは何ですか?--

 2017年の4月からなので2年目になります。コーチを4年間やっていたのですが、全日本インカレで準優勝をした時に良いタイミングであるという事で前監督が退任し、その流れで監督に就任しました。2016年はリーグ戦で、春季リーグ優勝、秋季リーグ準優勝、全日本インカレ準優勝という結果を残した後の監督就任でしたので、周りからのプレッシャーも多少はありました。

 

--監督が現役時代と、現在のハンドボール部の違いはありますか?--

 選手一人ひとりのハンドボールに対する考え方・意識が高いです。欲を言えば今以上に上を目指して高いレベルで取り組んでほしいですが、練習中のプレーに対する会話、練習に取り組む姿勢は私が現役時代と比べたら違います。

 

--どういった方針で強化を進めていますか?--

 一つ目は、個を活かし、個の力を伸ばすことを考えています。一人ひとりの個を強くすることでチーム力向上につながると考えています。

 二つ目は、ハンドボールを通しての人間形成です。大学を卒業すれば社会人として社会に出るので、この大学4年間は社会に出る準備期間だと考えています。明治大学ハンドボール部での経験が社会に出た時に役立つよう、自立した選手の育成を目指しています。

 

--明治大学男子ハンドボール部の魅力や特徴は?--

 良い意味で上下関係が無く、コートに入れば学年関係無しに言いたいことを言い合えるチームだと思います。人数が少ないこともあるのか、これも良い意味で仲が良く、チームワークに優れたチームであることが魅力かなと思います。

 

--チームのキーマンや、注目選手は?--

 キャプテンである門間はリーダーシップがあり、シュート精度も高いので信頼しています。取材を受けさせて頂いた山田はディフェンスの軸で、高橋も一年生ですが秋は中心となってプレーする事になると思います。

 

--秋季リーグ戦、全日本インカレに向けての抱負を!--

 春季リーグは8位と不甲斐無い結果で終わってしまったので、秋季リーグは最低でもベスト4には入り、全日本インカレでは優勝することを目標に頑張ります。

 

 

 

【注目の選手:山田 信也(やまだ しんや)選手:3年/ポジション:ポスト

出身高校:愛知高等学校

 

平成28年度 全日本インカレでは【特別賞】を受賞。

平成29年に開催された“第5回東アジアU-22ハンドボール選手権”では代表に選出され、史上初の優勝に貢献。

 

 

【期待の選手:高橋 海(たかはし かい)選手:1年/ポジション:キーパー

出身高校:法政大学第二高等学校

 

平成28年度 全国高校選抜大会優勝

平成29年度 インターハイ優勝

平成29年度 国民体育大会優勝

平成29年度 日韓中ジュニア交流競技会出場

 

 

--いつからハンドボールを始めましたか?きっかけは何ですか?--

【山田選手】

 ハンドボールは中学生から始めましたが、それまではサッカーや野球など色んなスポーツをしていました。それらの競技は全て、兄の影響で行っていました。実は中学校ではサッカーをしようと思っていたのですが、その兄がハンドボールを始め、初めて試合を見た時に選手のシュートシーンなどに魅了されて、サッカーより面白そうと感じハンドボールを始めました。

 

【高橋選手】

 小学校一年生から始めました。家の近所にハンドボール部のチームがあったのと、周りでもチームに入っている友達がいて、自分は何もやっていなかったのと体が大きかったのもあり誘われました。キーパーは小学生の高学年辺りからやっています。

 

--明治大学男子ハンドボール部の魅力や、チームの特徴は?--

 【山田選手】

 他校に比べて人数が少なく、授業も遅くまである選手もいるので平日の練習はなかなか人数が集まらないんです。そういう状況の中でも、監督にすべてを頼るのではなく、しっかりと選手同士で話し合い補っています。それは一年生の時からそうだったので、それが明治大学の伝統であり魅力だと思います。

 また、今年のチームはディフェンスが良く、春季リーグ戦も得点数は少なかったのですが、失点数は3番目に少なかったので、ディフェンスの良さが今年のチームの特徴であると思います。ただ、その良さを活かしきれていなかったので、秋季リーグでは自分たちの特徴をもっと活かしていき、上位を狙っていきたいです。

 

【高橋選手】

 他の1部のチームと比べて部員数が少ないの特徴かなと思います。その分、一年生から全員にチャンスがあるので、常にモチベーション高く練習から励んで取り組んでいます。

 

 

 

--今後の課題、秋季リーグ戦、全日本インカレに向けての意気込みを!--

【山田選手】

 春季リーグは先程話した通り、ディフェンスは良かったのですが、そこからの速攻を含め攻撃でのミスが多く、得点につなげられなかったです。失点は少ないが得点も少ないという試合が多かったので、試合終盤まで走れるスタミナをつけることも課題かなと思っています。今の練習も走る事をメインとしています。春の試合を見ても実際に他チームと力の差は感じませんでしたし、もう少し得点力が上がれば優勝も十分に見えてくるので、その辺りを課題として日々取り組んでいます。

 リーグ優勝をして、その勢いで全日本インカレに挑みたいと思っています。

 

【高橋選手】

 春季リーグは初めての経験で慣れない事も多かったのですが、大学リーグの雰囲気なども味わえたのは新鮮でした。初めは緊張したりして自分の力を発揮できなかったのですが、その中でも試合で起用して頂きチャンスは与えてもらえたので良い経験となりました。ただ、そのチャンスに応えることができなかったので、日々の練習を大事にして、秋季リーグ、全日本インカレではチームの勝利に貢献できるよう努力していきたいです。

 

--大切にしている言葉や行動は何ですか?--

【山田選手】

 こういうスポーツをしていると皆、点を取りたいとか活躍したいという気持ちでプレーする事も多いと思うのですが、自分は目立ちたいという気持ちは無く、とにかく“勝ちたい”“チームの勝利に貢献したい”という気持ちが強いです。試合中も自分中心のプレーはせず、仲間が相手選手を抜けなさそうであればブロックに入ったり、抜かれそうであればカバーに入ったりするなど、チームの支えとなれるようなプレーを心掛けています。

 

【高橋選手】

 試合中は良いプレーもあればミスも必ずあります。ミスが続くとチーム全体に影響してしまう事もあるのですが、決して沈むことなく次のプレーにつながるよう気持ちの切り替えを大事にしています。

 

 

明治大学男子ハンドボール部の皆さん、取材のご協力ありがとうございました。今後の益々のご活躍を期待しています。

 

 

 

 

 

DATA

 

部長:大倉 学 / 総監督:松本 隆栄 / 監督:加藤 良典 / コーチ:原田 季和 ・ 

岡部 大 ・ 葉玉 佳史

活動場所:明治大学 和泉キャンパス 体育館メインホール

活動時間:火~金曜日 19:00~22:00 ・ 土・日曜日 13:00~17:00

 

≪取材日 平成30年7月4日≫

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